ヒラリー・クリントンの遊説先と選挙戦結果
ヒラリー・クリントンが大統領選挙に負けた。それは衝撃を持って伝えられた。
ヒラリー・クリントンの敗因の一つが、アメリカの中西部の有権者を重視しなかったのではないかという説がある。
例えば、このニュースウィークの記事などはそのような記事だ
(ペンシルベニア州)ノーサンプトンのような、これまで確実に民主党を支持してきた郡をひっくり返すトランプ氏の能力は、米大統領選での同氏の勝利に貢献した。民主党の選挙戦略にとって防波堤とも言えるペンシルベニアや他の「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる中西部・北東部地域で勝利するためには、それは決定的に重要であった。また、フロリダやノースカロライナといった激戦州を制する原動力にもなった。
トランプに比べて、ヒラリーは、この中西部、北東部地域のラストベルトを重視しなかったので、選挙に敗れたという説だ。票が取れなかったのは事実だが、それではヒラリーは、それらの地域を軽視したのだろうか?
実際に軽視していたかどうかは、彼女がどの場所に遊説したかを見ればわかるのではないか?彼女の遊説先を集計すればどこに重点をおいていたかわかるかも知れない。
ヒラリーの遊説先
ヒラリーの遊説先はこちらに、まとめられている。
https://hillaryspeeches.com/speech-archive/2013-2/
こちらの、Speech Archiveを見れば、何年にどこでスピーチをした(遊説をしたかがわかる)。
その場所をCSVでまとめた。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/52083005/sdf.csv
2013年からのデータがあるのでそちらをまとめた。
多い順に並べると次の様になる。
州名 | 遊説回数 |
---|---|
New York | 200 |
Iowa | 169 |
California | 167 |
Florida | 133 |
New Hampshire | 113 |
Pennsylvania | 104 |
Ohio | 94 |
Washington, D.C | 86 |
North Carolina | 83 |
Nevada | 66 |
Michigan | 61 |
https://dl.dropboxusercontent.com/u/52083005/sdf3.csv
そちらを、地図にマッピングしたものはこちら。
ヒラリーがラストベルトを重視したかというのが話題なので、ラストベルトにどのくらい行ったかを見てみよう。
ラストベルトの地図はこちら
ラストベルトの定義はこちら。
インディアナ州とオハイオ州の北部、ミシガン州のロウアー半島南部、ウィスコンシン州のミシガン湖岸特にミルウォーキー周辺、シカゴとイリノイ州北東部、ニューヨーク州北部特にバッファロー周辺、ニューヨーク市とニュージャージー州北部、ペンシルベニア州の大半、ウエストバージニア州の北部特に北部ペンハンドルと呼ばれる地域が入っている
ラストベルトへの遊説回数
州 | 遊説回数 |
---|---|
New York | 200 |
Iowa | 169 |
Pennsylvania | 104 |
Michigan | 61 |
Illinois | 42 |
Washington | 19 |
Indiana | 11 |
West Virginia | 4 |
実際の選挙勝敗はこちら
ペンシルベニアやミシガンなど結構行っているように見える。