コロナワクチン接種回数と今後の予測
noteの注意書きより引用
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。
概要
コロナワクチン接種数が徐々に増えている。ワクチン接種は、医療関係者->高齢者->高齢者以外の16歳以上へと拡大していく。コロナワクチンの摂取数は、首相官邸のホームページで公開されている。そのデータを分析して、ワクチン接種はいつ終わるのかを予測する。あくまで現在ある情報から機械的に将来を予測しているのでその点は注意してほしい。
その結果を簡単に書くと次のようになる。政治日程もついでに書く。機械的に求めたため10/21には一日の摂取回数が200万回を超える。流石に現実的ではないので後半で上限を迎えた値を紹介する。
日程 | 日別接種数 | 累計接種数 |
---|---|---|
06/30 | 821,020 | 32,301,168 |
07/04 東京都議選 | 864,476 | 35,782,344 |
07/17 一日100万回達成 | 1,005,708 | 47,988,816 |
07/23 オリンピック開幕 | 1,070,892 | 54,251,208 |
08/08 オリンピック閉幕 | 1,244,716 | 72,862,984 |
08/25 パラリンピック開幕 | 1,418,540 | 94,255,944 |
09/05 パラリンピック閉幕 | 1,548,908 | 112,125,816 |
09/30 自民党総裁任期満了 | 1,820,508 | 154,379,316 |
10/21 衆議院議員任期満了 | 2,048,652 | 195,119,568 |
徐々に増えるワクチン一日摂取回数
首相官邸のホームページには、ワクチン摂取回数の表がある。
医療関係者と高齢者の情報があり、直近の3日をまとめると次のようになる。
日付 | 医療 | 高齢者 | 合計 |
---|---|---|---|
2021/6/1 | 159,057 | 469,224 | 628,281 |
2021/6/2 | 159,126 | 460,711 | 619,837 |
2021/6/3 | 143,157 | 370,629 | 513,786 |
最近では一日の接種回数が50万回を超えてきている。
そちらをグラフ化すると次の様になる(官邸で用意されたxlsxは4/12日からのため4/12を起点とする)。
最近の表計算ソフト(今回使ったのはgoogle sheet)にはトレンドラインと言って、日の増え方を線形の方程式の表してくれるものがある。上の、10864x+ -4.81E+08 がそれ。これは、4/12日を起点(0日)として、その後の一日の接種回数を予測することができる(あくまで荒い予測だが)1。 -4.81E+08 だと-481,000,000になり、マイナスがむちゃくちゃ多くなるので、int(10864*X -48100) で使っている。 -4.81E+08 の意味がわからないので分かる人は教えてほしい。
それを10/31まで伸ばすと次のようになる。
現在の接種回数とその予測値を元に、月末の一日接種回数と、累計接種回数を求める。
日付 | 日別接種回数 | 累計接種回数 |
---|---|---|
2021/6/30 | 821,020 | 32,369,284 |
2021/7/30 | 1,146,940 | 62,051,644 |
2021/8/31 | 1,494,588 | 104,489,916 |
2021/9/30 | 1,820,508 | 154,379,316 |
2021/10/31 | 2,157,292 | 216,203,608 |
10/31は一日の接種回数が200万回を超え、累計接種数は2億1千万を超えるが、非現実的な数値だ。
上限があると仮定して予測
それでは、キャップをかけた場合はどうだろう。例えば、一日最大75万回、100万回(政府の目標値だ)、150万回だと仮定する(本当の上限がどこにあるかはわからない)。
一日あたりの接種数は図にすると次のようになる。
累計にすると次に様になる。
わかりやすく表にした。
日付 | 75万回上限 | 100万回上限 | 150万回上限 |
---|---|---|---|
2021/6/30 | 32,100,288 | 32,369,284 | 32,369,284 |
2021/7/31 | 55,350,288 | 61,983,108 | 63,209,448 |
2021/8/31 | 78,600,288 | 92,983,108 | 104,489,916 |
2021/9/30 | 101,100,288 | 122,983,108 | 149,489,916 |
2021/10/31 | 124,350,288 | 153,983,108 | 195,989,916 |
政府目標の一日100万回接種が実現できると仮定した場合、一応10月末には国民の60%が二回接種(1億4千4百万回)できている計算になる。
計算に用いたスプレッドシートはこちら。 ワクチン接種及び予測 - Google スプレッドシート
Google Colabで週単位で予測してみた。
一日単位は変動幅が大きいため週単位で集計してみた。
こちらも機械的に線形に伸ばしているが、どこかで上限に達するはず。それでも9/13日には半分の1億2千万回の接種が終わる(目論見通りに行けば)。
ワクチン接種を加速する取り組み
何度も繰り替えずがどこでワクチン接種回数の上限になるかわからない。しかし上に書いたが10/21には衆議院議員の任期が終わる。現職議員としては選挙民が「最近コロナの新規感染者が出ないな」という状況で選挙を戦いたいはずだ(流行がぶり返したと言われながら戦いたいとは思わないだろう)。そのためなりふり構わず政策を出している。割とやけくそ気味と言える。今までであれば腰が重くやらなかったであろう政策もばんばん出ている。多分今後も、やけくそ気味の政策を出してくるだろう(イギリスでは素人のボランティアにすらワクチンを打たせている)。 一日でも早くワクチン接種が終わり、イギリスの様にコロナ死者ゼロの日が来ることを願っている。
取り組み例
- 自衛隊による国直轄のワクチン接種
- 打ち手に、歯科医師を追加
- 打ち手に、臨床検査技師、救急救命士追加
- 打ち手に薬剤師検討(見送り)
- 自治体主体の接種に加えて職域接種追加
- 7-9月にファイザー製ワクチン7千万調達
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本当は増加は線形ではなくもっと複雑な曲線を描くはず。当面は増えていきその後伸びが鈍化するはずだがシンプルさを優先するため線形にした。↩